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それだけが愛のしるし

2022年9月22日 (木) 21:51

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婦人科系のアレで、なんかアレなものがあるかもしれん、もし本当にあった場合はちょっとアレなので、とりあえず詳しく検査してこい、と紹介状を書かれた。ずっと貧血気味なのも、そのアレが原因かもしれんらしい。
詳しい検査はたいてい大きい病院で行われる。いつだったか、取引先の人のお見舞いで行ったきりの病院へ行き、検査を受けた。

婦人科系の検査なのだから当然と言えば当然だが、膣に“何か”突っ込まれるタイプの検査が行われた。“何か”が何なのかは私には分からない、唯一分かるのは“指”くらいのものだが、別に「指を入れますよ」とは言われていない。
「ついでだから子宮体癌の検査もしましょう」と言われ、それがいちばん痛かった。細い棒状の硬い器具で、抉られるような感覚がした。体感だと20分くらいそれが続いた。まぁ実際は5分程度だと思う。
「なんの“ついで”なの?」と思ったが、“なんか突っ込んだついで”だろう、多分。

病院での処置が痛いとき「なぜ私がこんな目に……」と思うとなんだかやるせくて涙が出てくる。病院側からするとお前が望んで来たくせになんで被害者ヅラなのか、と思うだろうけど。ごめん。ごめんて。膣に“何か”突っ込まれるタイプの検査は特に、屈辱的な感じがする。こんなことで泣いているのも情けないが、痛いものは痛いし、何をされているのかよく分からないので怖い。33歳にもなって先生と看護師さんに「痛かったね」「頑張ったね」「ごめんね」などと宥められているのも情けなくて泣けてくる。が、痛いものは痛い。細かに何をされるか説明されたとしても、怖いものは怖い。

結局触診ではアレがどうだかは分からないらしく、検査はMRIに持ち越された。まただ。またMRI。造影剤でしょ?まただよ。春ごろに受けたよ。もういいよ。が、診る場所が違うんだろう、たぶん、撮る場所が。全身くまなく撮っといて全お医者見られるように出来ないのかな。知らんけど。何も知らんけど。
結局あと2回は大きい病院に来ないといけないみたいだ。病院はかわいいものをくれたり、おいしいものを食べさせてくれたりしないのに、バカみたいに金がかかる。きちんと勉強した人たちに適切な検査・治療をしてもらうサービスにお金を払っていることはもちろん分かっているけど、精神的・物理的に満ちない(むしろすり減る)ので「なんの金?何に払った金?超痛いのに?」と思えて悲しい。
何かを突っ込まれたあとは血もガンガン抜かれた。貧血なのに血を抜かれているのだ、変な話だ。最後は「よく呑むやつとふたりで晩飯を喰らい私が支払ったぐらいの金」を払った。高いよ。うわぁーーーん。

何か美味しいものを食べて自分を甘やかさないと精神的にキツい、と思い味加味に行ったが定休日だった。もう嫌だ。適当に入ったイタリアンでカルボナーラを食べた。ずっと下腹部が痛い。食欲はあるのでヤケになって、にしむら珈琲でモンブランも食べた。おいしい。モンブランおいしい。

“ついで”だから、眼科にも行くことにした。定期検診をほったらかしにしているからだ。この場合の“ついで”は、会社を休んだ“ついで”、である。どうせ家に帰っても横になっているしか出来そうにないし、眼科は今月行こうと思っていたのだから、ちょうど良い“ついで”だ。
眼科では瞳孔を開く目薬をさしたので、これを書いている今も瞳孔が開いている。世界が眩しくて泣けてくる。素敵な比喩などではなく、本当に眩しいのだ。近くも遠くもボヤボヤして見えにくいので、誤字が分からない。後で直す。

眼科では「そんなに呑まない奴とふたりで軽めの晩飯を喰らい割り勘にした程度の金」を払った。出社していたら、そろそろ退社するくらいの時間になっている。眩しくて目をしかめながら、スピッツのアルバム「花鳥風月」を聴いて家に帰った。
さっき買った文庫本の続きを読みたいが、瞳孔の閉まり待ちで読めない。

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