タナカノゾミのポートフォリオサイト

blog

ice cream castles in the air

2022年2月13日 (日) 19:09

uncategorized

なんの予定もない3連休だ。うれしい。木曜は、メールを送ってあるのに一切読んでいない人から定時後に電話がかかってきて、メールに書いたことをそのまま伝える、というゴミのような業務で終えた。この案件を早々に納品してしまわないと、呪詛だけが溜まっていく。
とはいえ3連休だ。うれしい。なんの予定もないこともうれしい。特に何をするか考えずに眠った。

たっぷり寝た。平日も6~8時間は寝ているのでかなり多く寝ているほうだとは思うけど、休日は特に、目覚ましをかけずに寝られるのがうれしい。
目が覚めて急に「最後に換気扇の掃除したんいつよ」と思い立ち、震えながらフタを開けてみたが、泣くほどは汚れていなくてホッとした。重曹のシートでピカピカにし、記録を残すためにツイートしておいた。
お腹がすいたので、良いパン屋で買ってあったいちじくとゴルゴンゾーラのパンをトースターであたためて食べた。神戸は本当に良いパン屋が多い。最高。果物とチーズとか、そういうの最近好き。オレンジの入ったサラダとか。

本の栞、という本屋さんでモノ・ホーミーさんが図案展をされているので、今日はそれを見に行く。身支度を整えて、さぁそろそろ出かけるかな、というころ、モノ・ホーミーさん本人から「今日から図案展が始まるので、もしお近くに行かれる機会がありましたらぜひ」という連絡が来て笑ってしまった。「いま家を出るところです、見てるんですか?笑」と返信したが、こういう細やかな気配りができるクリエイター(クリエイターという呼び方が合っているかわからん、ごめんなさい)はかなり少ないと思う。
本の栞は、存在は知っていたが入ったことはなかった。古書と新品がバランスよく並んでいて、人ん家の本棚みたいだ。漫画も絵本も画集もある。こういう本屋いいよね。まぁ私は本屋が一切気後れせずに入れるこの世で唯一の店、みたいな気持ちがあるから、どんな本屋も大好きですが。
モノ・ホーミーさんの展示は、本人の言葉通り小さな展示だったが、店の雰囲気やサイズ感にしっくりと合っていてとても良かった。私はモノ・ホーミーさんの図案が、その線がとても好きだ。線は「選択」だと感じる。
モノ・ホーミーさんの「するべきことは何ひとつ」と、(おそらく)スクリーンプリントの作品をひとつ、それから装丁が気に入った本と、スズキナオさんの「遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ」、のどちらを買うか迷って、後者に決め、お会計をして店を出た。

久しぶりに文庫本以外の本を買った気がする、本を買うとホクホクする。いや、借りても、もらっても、本が手元にあるとホクホクし、なおかつ安心する。本さえあれば、例えばこれから5時間ひとりぼっちで電車に乗ることになっても、何にも不安じゃないからだ。
どっか喫茶店で読んでから帰ろうかな、と思ったけど商店街が異様に混んでいる。天気もいいし、3連休やもんな、みんな外に出たいよね。わかるよ。元町映画館の前を通りがかり、フレデリック・ワイズマンの映画を見逃してしまったことに気づく。あああああ。
ちょうどお茶の時間でどこも混んでおり、うまく席を見つけられる自信がなくなったので、喫茶店は諦め、商店街を東へ。ステッカーを作るのでその用紙をシモジマで買い、センター街へ降りるといつのまにか韓国食材のお店が出来ている。カルグクスの生麺と袋麺、それからノグリのマイルド味を買った。
秋ごろに家中の植物が枯れたおしたことを思い出し、国際会館の近くの安い花屋さんでアイビーとあとひとつ、なんだっけ名前、なんかプクプクした、いや多肉植物ではなくて、まぁいいや、とにかく緑色のかわいいのを買った。300円くらい。
市役所の前で自転車を借り、海側を回って西へ、宇治川の商店街で買い物をしてから帰宅。スイミーのヨーグルトも買えばよかった。キウィのジャムがあるの、忘れてた。
帰宅後は推し(※ジンくん)がインスタにアップした写真(デカいエビを持ってる、髪ボサボサで白Tの愛おしいやつ)をphotoshopで加工し、ステッカーを作成した。ボサボサの髪を綺麗に透過すべく、丁寧に作業したが、そもそもの解像度が低すぎてあまり芳しくなかった。紙は悪くないけどトンボをつけてちゃんと切ればよかったな、反省しています。出来上がったステッカーを友人たちに送るため、封筒に入れて切手を貼った。

またしてもたっぷり寝た。とはいえ9時ごろには起きたので、ジーパンとニットをまとめて洗濯した。今日も天気がいい。カルグクスの袋麺を作って食べた。煮干しとか貝の出汁に、ペロペロした麺が合わせてあっておいしい。すこし胡椒が効いているけど、唐辛子の辛さは一切ない。カルグクスは韓国のうどんみたいなもので、出汁に決まりはないようだ。鶏や豚の場合もあるし、地方によっていろいろらしい。そしてこれは、ムール貝の出汁が入っているらしい。なるほど、ムール貝は良い。

昨日買ってきた植物を鉢に植え替え、ついでにベランダを掃除した。ベランダはすぐに枯葉が溜まる。前の家、ベランダの掃除なんかしたことあったかな。まぁ掃除するほど広くなかったか。今の家のベランダも広くはなく、どちらかというと狭いが、とにかく長い。
以前、実家の近くにある植木屋で買ったモッコウバラの鉢植えに、ポツポツと赤く芽のようなものが出ている。ほぼ枯れてない?と言いながら800円で買ったものだが、枯れてなかったらしい。よかった。咲くかな。咲くといいな。

部屋に入り、紅茶を入れ、チョコレートを食べる。養父にあるle fleuve(ル フルーヴ)のボンボンショコラが、立ち上がるほどおいしくて、ひとりで大騒ぎした。チョコレートに真面目に取り組み始めてから(取り組みっつーか、まぁ、食うほう、食うほうね)10年くらいになるので、最近ちょっと慣れてきているんじゃないか、もうあんまり「う、うま……ッッ!!!なんじゃこら!!!バカ!!!」みたいになることは、ないんじゃないか、と思っていたのだが、そんなことはなかった。すごい、これはすごい、なんだこれは、すごい、と頭がおかしくなり、あげく「感想やご意見をどうぞ」と書いてあるところへLINEを送ってしまった。私はジャンルは何であれ作者に直接感想を言うのが怖ろしくてたまらないのでめったにこんなことはしないが、よっぽど高まったんだろうな、と思う。LINEは後ほどスタッフの方からお返事があり、こんな忙しい時期に申し訳ないことをしたな、と思ったが「実店舗がないのでお客さんから感想を聞けるのがうれしい」とのことだったのでホッとした。

夜は豚ばら肉を焼いてサンチュとえごまの葉で包み、キムチとサムジャンをのせたものをキッチンで立ったまま食べた。お行儀が悪いとわかってはいるけど、これより良い自宅サムギョプサルの方法が思いつかない。うちにカセットコンロやホットプレートの類はないし、あったとしてもテーブルには換気扇がないのでここであまり肉を焼きたくない。無垢材の床なので油が飛ぶのもちょっと……とはいえ焼いた肉を皿に乗せてテーブルで包んで食べるのは嫌だ。焼きたてのをアチアチするのがいいんやん、皿に並べるなんて愚行でしょう。結果、コンロの前に立ち、肉を焼いては包み、食べ、また肉を焼き、ビールを飲む、というスタイルで毎回サムギョプサルをやっている。キッチンなら換気扇を強にできるし、床はPタイル、カウンターはステンレスなので油が飛ぼうがサムジャンが飛び散ろうが全く気にしなくていい、拭けばいいんだから。

夜、寝る前にベッドで映画館の上映スケジュールを確認する。「ハウスオブグッチ」と「コーダ あいのうた」で迷って、後者に決めた。副題がダサいけど、フェルディア・ウォルシュ=ピーロさんが出ている、というので観ておきたくなったのだ。7時半ぐらいには起きなあかんな。

焼いた食パンにバターを塗り、冷たいままのハムをのせた朝ごはんを食べる、おいしい。ハム、ももハムが一番好き。これはハムが冷たいままのほうが絶対においしい。
amazonでもらった期間限定のクーポンを使いたくて買ったジュースを開けて飲む。濃縮還元じゃない、ストレートのジュースってうまい。ストックしておきたいな、と思うけど、あったら水みたいに飲んでしまうからやめておく。

映画はシンプルに良い映画だった。歌う人を見ると理由がわからんが泣いてしまう。私は「歌う」という行為自体に思い入れや、思い出があるし、そもそも「歌う」という行為そのものに意味や系譜がありすぎる、歌うことそのものにストーリーがある。
フェルディア・ウォルシュ=ピーロさんはずいぶん大人になって、青年期、という顔をしていたけど、白桃のような頬は健在で、すんなりした立ち姿でそこに居て、それが良かった。バスで「シングストリート」のサウンドトラックを聴き、にこにこしながら帰宅。

録画してあった「あちこちオードリー」を見ながらおにぎりを食べ、午後はスズキナオさんの本を一気に読んだ。視線と視点について考えた。最後に松井工芸、という印刷会社をおひとりでされていた松井頼男さんという方の話が出てきて、図らずもシルクスクリーンの話だったので驚いた。松井さん、私、刷る女なんです、ちょっと、忘れてたけど。
今年はシルクシクリーン、再開しようと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

archive

latest posts