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インポータントビジネス

2022年2月22日 (火) 22:22

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ブログの下書きリストに、呪詛のような記事が溜まっている。今やっている仕事のせいだ。呪詛は呪詛でしかないのでこれは公開できない。おもしろい呪詛なら公開してもいいんですけど。おもしろい呪詛ってなんだ。

今日も珍妙な色のグミを食べている。グミはめちゃくちゃお腹に溜まる気がする。
グミの食べ過ぎで(いや他にも思い当たるフシはある)、体重が増えている。運動量は減っていないから、単純に食べ過ぎです。最近食欲すごくて…なんでしょうね…
さらに推しの体重が61kgだと知って絶望している。ほっせぇな~!鎖骨浮いてんな~!とは思っていたけど61キロて…思わずBMIを計算してしまった。私のジンくんへの想いは「守りたい」が97%くらいを占めているので、休暇明けでそんなに痩せているとなると、やや心配である。とはいえ推しの食生活など私は一切関われるものではないしなぁ。あ、食生活に限った話じゃなかった。

BTSが海外旅行に行く映像コンテンツを寝る前に少しずつ観ている。ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの3ヵ国を10日間でまわる、というもので、これは2016年に撮影したものらしいから、当時長男のジンくんは24歳、末っ子グクちゃんは19歳、ということになる。若い、若いっつーか、まるで子どもだ。もちろんすごくかわいいけど。
BTSはみんなよくしゃべるし、仲良しだし、コロコロとよく笑い、7人がごちゃまぜでワチャワチャとちょっかいをかけ合うさまが愛おしいグループだが、10代後半から20代前半の、あの過敏さ、不安定さが掛け算になると、ちょっと映像コンテンツとしてギリギリすぎるんじゃないかと思う。常にどこかで誰かが何か(スーツケース、鞄、パスポートなど)を失くし、それを処理している間にまた何か起きる。不穏な空気を隠せるほど器用じゃないし、全員落ち着きがなく、取り繕うのも下手で、ほっこり旅番組とは言い難い、謎の緊迫感がある。あと企画もわりと粗い。
空港からテキトーなバスに乗り、当然目的地に辿り着かず、スタッフの顔色を伺う様子を隠せないまま、それでも自由に振る舞うテヒョンを見ていると、あまりにも身に覚えがありすぎて、いたたまれないような気持ちになった。わ、若さよ…たまらんな…
私はこれが2016年のことだと分かっていて、なおかつ今の彼らを知っているから笑って見ていられるけど、まわりの大人は大変だったろうな。つーか何より本人たちが、めちゃくちゃ大変だったろうな。

19~23歳くらいまでって、私の記憶だと「人生で最も苛ついている時期」だったと思う。そんなことない人も、もちろんいらっしゃると思うけど…
誰にも理解されていない、と苛立ち、とうにハタチを過ぎたのに、これを持って戦うぞ、と思えるほどの武器を持ち合わせていない自分に苛立ち、先が見えなくて不安で、でも不安だと口に出せるほどの強さはなく、甘えは甘えであるという意味しか知らなかったから甘えるのが今よりもっと下手で、いつも自分が惨めで、まわりの目が気になるのに、気にしていること自体がダサいと思っていた。何に対してもいつも過敏で、いちいち過剰だった。
あの歳のころに、同年代の人たちと共同生活なんて、私ならとても出来なかっただろうな。3つ上の血の繋がりのない兄が作ったごはんを「おいしいよ、ありがとう」と言って食べられるような、優しい気づかいは持てなかっただろう。

あの状態から今までに、どれだけの対話や関係性のスクラップアンドビルドみたいな時間を経て彼らがここまで来たのかを考えると、それは身を抉るような途方もない道のりだっただろうと思い至る。面倒で、億劫で、何度も匙を投げただろう、それでもまだ、を繰り返しただろう。すごい。えらい。かっこいい。

やっぱり人間が人間同士でやることに、奇跡とか、チートとか、抜け道とか裏技とか、そういうのは無いんだな。泥くさくてみっともなくても、語彙を増やして言葉を積んで、必要なら躊躇なく破壊し、それでもまだ、もう一回やろうはじめから、と言い合って、それを繰り返しやるしかない。あの人たちはそれが出来て、誰一人欠けることなく、今もまだそれをやっているんだと思う。ほんとうにすごい。これが希望でないなら何だよ。

このシリーズでまだ観てないのがあと2作あるので、引き続き観ようと思う。が、過剰摂取は要注意。写真だけ見て、はわ~かわいい~!とか言ってるだけならいいけど、こういうのはわりと精神的に削られるね…真面目に見すぎなんだろうか。

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