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夜は、息ができる

2018年6月14日 (木) 23:56

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ドラマ「火花」がやばい。
昨日8話を観て、めちゃくちゃ泣いた。
もう、嗚咽。

6話まで観て、
これは何回も観るやつやから早めにブルーレイを買うべき!買うぞ!と思ったのに
いざブルーレイが届いて、7話、8話、と観たら
8話の終盤でもう息ができんぐらい泣いた。
久しぶりに、鼻から鉄のにおいがした。

あと9話、10話と残ってるけど不安しかない。私、吐いちゃうんじゃないの…血とかを…
平日に観ると生活に支障をきたすので、もう観ないことにする。週末観るわ。
今週末何にも用事ないし。なくてよかった。

大体、半年前くらいに原作を読んでるわけやから
どういう結末になるかは分かった上で観てるはずやのに
この受け止められなさはなんなのか。どうなってんだ。
HiGH&LOWの、みんなの「琥珀さぁん!」並に
「どうしちまったんだよ神谷さぁん!!!」ってなってる。
でも誰よりも神谷さん自身が、自分のこと分かんなくてつらいよなぁ。
徳永のつらさと、神谷さんのつらさと、両方が憑依したように染みこんでしまったので
泣いてるのは私なのに、誰の涙が出てるのかだんだん分かんなくなった。
私は漫才師じゃない。

まだ真樹が居て、3人であの上石神井の家で、
おこたに入って鬼まんま食べてたあの日々が懐かしい。
(自分も居たみたいに言うけど)
(つーかなに鬼まんまって、雑炊とはちゃうんか)

理想と現実はなぜこうも折り合いが悪く、
人生には終わりがないのだろう。
明け方のコンビニにブラブラ歩いていくときの、漫画喫茶から出るときの、
始発を待つマクドナルドに居るときの、
あの不思議と満たされた、ぼんやりとした気持ちのまま、あの何かの”前夜”みたいな気持ちのまま、
何もかもが終わっていてくれたらどんなに、
あぁ、思えば遠くまで来たもんだ。

夜ベランダに出ると、
うちは2階なのに高台に建っているせいで駅のほうまでずーっと見下ろすことができて、
水の底を見ているような気持ちになった。
遠くには小さく橋と海が見えて、
まだ22時過ぎというのに人はひとりもいなかった。
夜は、息ができる。

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