TANAKA NOZOMI

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寝ても覚めても愛は

2022年4月13日 (水) 22:05

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「川好き、海より川の方が好きやわ」と自分で言って「あぁ確かにそうかも、海より川の方が好き」と自分で納得する。脳より先に口が動いているんじゃないだろうか。大きい川、ずっと見てられる。いやまぁ、海もずっと見てられるか……

川の好きなところは水がたっぷりあるところと、その水がどこからきてどこへいくのかが明確なところだ。山からきて海へいくたっぷりの水、それが淡々と動くのを、見ているのが好きだ。
海も好きだが、海は取っ掛かりなく大きいので、すこしこわい。動きがあることは分かるが、向きとかは分からないじゃないですか。海はどこからきてどこへいくの?波は向こうから絶え間なく来るけど、どこからきているのかはわからないし、あとどこへもいかない、でしょ、海はずっとそこにあるもんな。
湖はあまり馴染みがないが、何年か前に初めて見た琵琶湖は、海に似ているのに潮のにおいがせず、ただ茫洋とそこにあり、不思議な気持ちになった。水たまりを拡大していくとこうなるんじゃないか、と思った。

翌日、久しぶりにプロが作ったオムレツを食べ、静かに感動した。すごい、じょ、じょうずだ……(当たり前)。
私はある日、ふと「自分できれいにオムレツを焼けたらすてきだろうな」と思い、休日のたびに作り、練習していた。オムレツみたいな材料がシンプルな料理は素材がものを言うし、何より技量が明確に出るのでおもしろい。手を抜いたところが穴のようにはっきりと味に出るし、誤魔化しがきかないので、その穴は隠せない。
オムレツは成形に目が行きがちだが、重要なのは火入れだと思う。焦るあまり中が生っぽいとおいしくないし、焼き目をつけてしまうと色がかわいくない、焼きムラができると食感が悪い。ナイフを入れて、火が入っていない生卵が流れ出てきたらがっかりする。べつに卵は生で食べられるねんからいいねんけどさ、でも、これは理想的なオムレツじゃない、ううう失敗。

プロが作ったオムレツは3つに畳んであり、うつくしくやわらかな黄色で、中はちゃんと火が入っているけどとろりとやわらかい。プロすごい、じょうずだ、オムレツがじょうずですねプロ、とってもおいしいです。
帰りにキッチンを覗くと、プロは一切の無駄がない滑らかな動きで次々にオムレツをこしらえていて、その淡々と安定したさまは、昨日見た川のようだと思った。いまだに左手をうまく動かせずにがちゃがちゃバタバタやっている私の落ち着きのないオムレツ姿とは全く違う。やっぱりプロはすごいなぁ。

……「オムレツ姿」ってなんでしょうね。

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