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Werther

2022年6月7日 (火) 21:48

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義妹と少しゆっくり話す機会があったので、前から思っていたことを伝えてみたら「でも家庭内ではいろんなことが極端な話になりがち、そうせざるを得ないことが多い」という返答を得て、さみしかった。さみしいが、でも彼女がそう言うならそうなんだろうな、と思うし、それなら私はたださみしがってるんじゃなくて、どうすれば自分がさみしくならずに済むのかを考えて、何か行動を起こさないとな、とも思う。

なんでこんなに頼りにされないのがさみしいんだろうな、身近な人や大切に思っている人に頼られないとしんどい。必要とされてないんじゃないかと思うと、ただ怖い。
が、これは私が頼るのがあまり上手じゃないことの裏返しなのかもしれない、とも思う。その上「頼る」は具体的ではないし定型もないし、物理的でない場合もある。そりゃ難しいわな~!
あとは「頼ってほしい」と思うこの感情の何割かに「あなたが先にそうしてくれないと私はあなたを頼りに出来ない」を含んでいる。私はそのことに気づいている、が、なぜそう思うのか、についてはまだ考えている最中である。ざっと4年ぐらい、考えている。ま、明確に答えが出るものとは思っていないので、ボチボチやるでな。

さて、甥スカイウォーカーたちを昼寝させるとき、絵本を読むことがあるが、大抵「のりものずかん」みたいなものをチョイスされるので困っている。図鑑を読み聞かせるってどういう概念……???
甥たちは新幹線や電車、はたらく車が大好きなので、その類の図鑑がいくつかあるが、図鑑は絵本ではないし小説でもエッセイでもないので、ほとんど読むところがない。本来の目的は1時間半~2時間程度昼寝をさせることであって読み聞かせはオプションなので、私は機械的に「東北新幹線、東京から新青森を運行」とか「はやぶさ、最高時速300km」とかのキャプション部分を読み上げながら15分程度過ごす。
もうちょっと「いわゆる絵本」っぽいやつが何冊かあればなぁ。新幹線がかっこいいと思うことは素敵なことだが、それでも人生には物語が必要なんじゃないかと思う。何がいいだろね、みんな子どものころ、なんの絵本が好きでした?私は「14匹のねずみ」シリーズと「ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス」とか……そういえば昔好きだった男は長新太さんの絵本が好きだったな。

でも人生には物語が必要だ、と思わない人もいるんだよな、正直私には理解できないけど、でもそういう人もいる。ここではないどこか、を欲さず、私ではない私を探さずとも、生きていける人も、いる。不思議だな。
私はこのさき死ぬまでずっと物語が必要だ。ここではないどこかへ旅立つためにも、私ではない私を探すためにも、今いる場所を私以外の目で見るためにも、ずっと、たくさん、物語が要る。こんなに確信めいた気持ち、他にないと思うけどな。
それともいつか、物語が必要なくなる日が来るんだろうか。そのとき私はどんな顔をして、何を考えているんだろうな。それをぜひ知りたい。と思うこの感情すら物語じゃないのか。

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